そろそろお正月ムードがひろがる中、しょぼい話で恐縮ですが、勤務先の企業年金が
今年の後半から401Kになり、いろんなことがわかったので、メモっておきます。
今までは、企業年金に限らず、新聞やマスコミで報じられる「年金がやばい」という
報道にふーん、そうなのか、というくらいの印象しかなかったのですが、
自分でやってみると、あらためて年金問題が深刻な事態になっていることが身近な
課題としてわかってきました。
401Kは、90年代にアメリカで作られた企業年金制度で、最近日本でも導入されて徐々に
浸透してきています。
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企業年金は企業が従業員の給与の一部を、積立て、それを自社もしくは年金組合に
委託し運用してもらい、退職後に年金として給付するというものです。
そういった従来型の企業年金に対して401Kの
従業員への売り文句としては
- 自己裁量で運用できるよーん
- 税金がおトクだよーん
- 転職しても新しい勤務先にもっていけるよーん
といいことづくめに見えますが、勤務先は運用責任を負わない、つまり元本割れしようが
なんだろうが、責任を負わないので、将来の支払いリスクをなくせるというメリットが
あり、株価が長期低迷している中、従業員のためというよりは企業生き残りのため
選択しているところがほとんどだと思います。
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さて、401Kが始まると、社員に対し
- あなたがいままで積み立ててきた金額はxxx円です
- 会社がいくつかの金融商品を指定します。
- 積立分とこれから支給する金額をどの金融商品にどれだけ割り当てるかの比率を決めてください
との通知が来ます。
あ~あ、と最初に落胆してしまったのが、金融商品のリストを見たときでした。
ローリスクローリターンの元本確保型の普通預金から、ハイリスクハイリターン型の
エマージングマーケットでの株式投信までいくつもあるのですが、これらは銀行窓口や
証券会社で販売している金融商品と全くかわりがないもので、その中のいくつかは
すでに自分で所有しているものもありました。
ボクのつたない経験から言うと、ああいった金融商品で利益をあげていくのはかなり
難しいのです。
年がら年中、株価ボードを確認して組み換えをおこなえればいいのかもしれませんが、
それじゃあ、株を自分でやったほうが、なんぼかましです。
ある程度、ほおっておいてわずかでも利益があがるから年金として投資できるのであって、
デイ・トレーダーみたいなことしないとダメなら、仕事なんてオチオチやってられません。
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企業年金はあくまで勤務先で働いた報酬の一部を原資として年金運用にするという私的年金に
すぎませんが、思いをはせたのは、政府が運用する国民年金です。
国民年金も運用実態は前述したようなものでしょう。401Kと違うのはお金を集め、運用を
するのが機関投資家というのが違いなだけです。
うーん、そうなると国民年金もまったくアテにならないなぁ。
現在のような株価低迷、若年労働者減少という状況が長期に続くと年金制度は崩壊するし、
現状ほとんど壊れていると言っていい。
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年金はほぼあてにならないので、一生働き続けるか、今から節約して老後に備えるかしか
ないなぁ。
早期に退職して後の人生、写真三昧というボクの夢は難しいなぁ~
まぁ、将来のことはその時になったら考えるか...(^_^;)