2001年6月21日(木)読了
久々に読んだキング。相変わらずのストーリーテラー。
上下巻あるにもかかわらず一気に読ませる吸引力はすごいが、今までの作品と比べるといくつか違和感を覚える。
まず一つ目はストーリーが粗い感じがする。特に後半なんだけど、主人公が仲間たちに怪物の行動理由や、過去に起こったおぞましい事件を語ってきかせるのだけど、あまりにも唐突。なんで、主人公がそんなことを知っているかがわからない。もっとも主人公の少年は後半から神がかってしまうので、なんでもありかもしれないが、もうちょっとなんとかならんかなぁ。
2つめは、スプラッター度が激しすぎ。映画化を意識しているせいじゃないかなぁ。キングは描写のおぞましさよりも、ストーリーそのもので怖さを感じさせる作家だと思っていたが、違うのかな。
結論としては、面白いには面白いけど、なんか違うなぁという気分。