今日は午後から四谷の写真ギャラリー・ルーニィの「写真額装・展示」講座へ参加してきました。
とても充実していて楽しいセミナーでした。
参加者は10名。
年代は幅広く、20代から60代まで、性別も半々くらいとバランスは最高。
年代や性別が偏っているとボクのような40代オヤジは柄にもなく気が引けちゃったりするんです(笑)。
ギャラリーオーナーの篠原さんより、レクチャーと実習を受けました。
内容は3つで一つは写真の保存、二つめはブックマット作成、三つめは実際のギャラリーを
使っての展示です。
つまり、プリントができてから展示・保存までの一連の流れが半日で体験できるというわけです。
まずは写真の保存なのですが、写真は一般に考えられている以上にデリケードです。
湿気、カビ、酸に弱く、大事な写真を長く保存するためにはそれなりの考慮が必要。
ボクは写真をポリプロピレンの袋、アーカイバルボックスに入れたりしていたのですが、
そのやり方が正しいことがわかりちょっぴり自信がつきました。
また、Tipsなのですが、中性紙と無酸紙の違いを教えていただき目から鱗でした。
次にブックマットの作成です。
ブックマットは、最も長期保存がきき、かつ鑑賞にも向いているという現在考えうる最適な
額装ソリューションです(ちょっとオーバーかな)。
実際にカッターを使って窓開けをするのですが、これがなかなか難しい。
と、その前に、ちょっと複雑な計算が必要で、ここで戸惑っている人が少し見受けられました。
マットの真ん中に窓を開けるのなら、そんなに難しくないのですが、人間の視覚の癖で
真ん中に窓を開けると、下に下がって見えるらしいのです。
そのため、中心よりも2%ほど、窓を上にあげる必要があるのですね。
余白の長さに0.52をかければいいだけのことなのですが、一回計算違いしました(汗)。
余白の計算をし、マットの裏に寸法線を入れたらいよいよマットカッターで窓抜き。
これは力の入れ具合と刃の抜き差しが難しい~
↓ 刃がウマく抜けず、バリバリになっちゃいました(涙)。
↓ こちら大成功!
不器用なボクがちゃんとできるようになるにはかなり時間がかかりそう(涙)。
でも、苦手なことはできる人にまかせればいいだけのことで、今年の一月にスクエアの
写真を額瀧するためのマットを探しまくっていた頃と比べれば長足の進歩です。
これからは額屋さんやギャラリーで、
「??? x ??? インチの無酸マットに???mm x ???mmの窓を、かぶせ2mm、偏芯53%でお願いします」
と注文できますから。
これは大収穫です。
さて、ブックマット作成が終わると持参した写真をマットにセットし、フレームに
いれます。
そして、水平の取り方、くぎ打ちの仕方、間隔の開け方を教わり、実際に金づちで釘を打ちます。
参加者の作品を壁掛けして、ライティングするとこのとおり。
即席写真展のできあがりです。
ちょびっと感動してしまいました。
展示すると、画面でデータとしてみた時、プリントしてみと時と全然見栄えがかわります。
特にデジタル写真をやっている人は画像をハードディスクの肥やしにしないで、
絶対額装して欲しいですね。
写真に対する愛着が100万倍くらい増幅します。
講座が終わった後、作成したブックマットと3連L版マットをお土産にもらい帰途につきました。
これで終わるところなのですが、最近行きつけになった新宿駅地下のベルクで
限定クラシック・ピルスナーを飲みほし、本当に家に帰りました。
充実した一日でした♪