今朝から、子供のスポーツ教室でカメラマン。
Continuous AFにするのを忘れて、今一つの出来。
午後はヒマになったので、昨日に続いて写真ギャラリー巡りをしました。
ガイドブックとして飯沢耕太郎氏の「写真を愉しむ」をもっていきました。
この本の巻末に日本のギャラリー一覧が出ています。
新宿・四谷界隈は結構、ごちゃごちゃしており、ギャラリーの場所を探すのに
難儀しました。
途中、フォトギャラリー・キタムラ(今日は休館日でした)の壁に貼ってあった地図を見つけ、
デジカメで写し、ちょくちょく見ながら歩き、グンとスピードアップしました。
この地図便利ですから、印刷してもっていくとよいと思いますよ。
* クリックすると拡大します。容量が小さくなるようモノクロにしてあります
まず最初は、駅前のコニカミノルタプラザ。
ここは大変見ごたえのある展示でした。
まずは「北山祥喜 写真展 続・和歌山ブルース」を閲覧。
和歌山県の田舎の方の人々の生活が淡々写されています。
20枚近い写真を見て感じるのは、色、形、表情の豊富さでした。
北山氏は「もしここに住んでいたら、見たであろう事を写した」と言っていますが、
もし住んでいたら、見れなかったし、撮れなかったろうと思います。
人の日常は結構、坦々としたものであり、
外部の人間だからこそ、ドラマティックに見えたりすることが多いものです。
地方の生活は一見すると地味な印象を受けるものですが、色彩、形、表情の豊富さ
においては東京以上だと思いました。
また、地方の人々のポートレートはモノクロームが多いと思うのですが、
ここでは光沢カラーでプリントしていて、
それもまた豊かさを助長しているように感じました。
見ごたえたっぷりの写真展でした。
次は隣の部屋で行われていた日本山岳写真協会 選抜展「それぞれの山」を見ました。
ネイチャー写真のトレンドはナショナル・ジオグラフィックを中心とする欧米勢が
主流で、日本はいまいちなんて言うひとがいますが、この写真展を見るとそんな
偏見は一掃されてしまうと思います。
特に伊原明弘氏の「天界」と早川和子氏の「輝く山稜」は凄かった。
神々しいまでの冬山を前にしたとき、どんな気持になるんだろうと思いました。
単純に絵が美しいというだけでなく、命を賭して撮っているのが、
写真からヒシヒシと伝わってくるのです。
”写真家”が山を撮るのと、”登山家”が山を撮るのの違いを強く感じました。
ビジネスの世界では、「英語が喋れるのは当たり前で、もう一ヶ国語喋れるのが望ましい」
なんて採用基準ができはじめています。
写真家も「写真が撮れるのはあたりまで、あとひとつ専門分野があること」なんてのが
スタンダードになってくるかもしれませんね。
コニカミノルタプラザを出たあと、こんな↓順序で各ギャラリーをまわりました。
2.photographers' Gallery
3. ギャラリー しょきゅう(変換できず)舎
4.アイデムフォトギャラリー「シリウス」(休館日)
5. Photo Gallery KITAMURA (休館日)
6.PLACE M
7. 現代写真研究所ギャラリー
8.Roonee 247 Photography
9. Gallery Niepce
これらのギャラリーはほとんどが雑居ビルの1フロアくらいに開設されていて、
企業経営のギャラリーと比べると展示も小さいです。
展示内容は玉石混合といった感じで、すごい!という写真もあれば、
なんなの?コレ?といったのもあります。
いろいろ実験的手法で表現の世界を切り拓こうとしていて、なんとなく
アングラなニオイ(実際、現像液や定着液の匂いがするところも多い)がします。
ぼくはアングラ系、大好きなのですが、
たとえば彼女や奥さんを連れていくのは気をつけたほうがいいかも。
ドン引きされるかもしれません(笑)。
ギャラリーによって個性いろいろなのですが、Roonee 247でちょっと
いいことがありました。
これはまた、後日、記事にします。
それにしても先ほどの地図を見直すと、まだ回っていないギャラリーが13か所も
あります。また楽しみが増えました。
↓ Gallery Niepce の入口。なんとなくゾクゾクする入り口でしょ。
たてものそのものがギャラリーって感じですね。