今日、テレビ東京の「赤い月」の前編を見ました。
これは”なかにし礼”原作で常盤貴子主演で映画にもなったものです。
原作は読んだのですが映画のほうは見てません。
原作の方は太平洋戦争末期の満州を舞台にして、なかにし礼の母親(波子)をモデルとし、道徳や常識を超越した女性の強さ、たくましさを描いた作品です。
ドラマはほぼ原作を忠実に再現していますが、映像で見ると波子の自由奔放さが、満州で成金になった有閑マダムのつまみ食いっぽく見えなくもない感じがします。
波子を見ていると、道徳心や正義感が、生きなければならない困難な状況に追い込まれた場合に無力なんだなぁと思います。
また、波子の力強さに比べて、死にたがる夫やまわりの軍人たちの弱さが目につきます。アリやハチって、オスはこどもを作るとすぐ死んでしまいます。ところがメスはなんとしても生き延びて子孫を残そうとします。本能的に男って弱いのかなぁ。
明日の後編ではソ連軍侵攻で一文無しになった波子の波乱万丈の逃避行がはじまります。高島礼子がどんな演技を見せてくれるか楽しみです。