日本橋三越で行われている「世界の万年筆祭」へ行ってきました。
もともと予定は京橋にあるパイロットのペンステーションで万年筆の調整をしてもらおうと思っていたのですが、土曜日はペンドクターがいないため、預かりになるということでした。
調整はペンドクターと対面でやったほうがずっといい結果になるため、しょんぼりしていると、日本橋三越で行われている万年筆祭にパイロットのペンドクターがいると教えてくれました。
さっそく三越にいったのですが、ペンクリニックは1時間半待ちでした。
ところが実際にはそれどころではなく、2時間半待ちでした(涙)。
予定されている方は午前中早めに行ったほうがいいでしょう。
結果的にはたっぷりと万年筆祭を見る時間がありました。
今回は展示されていた気になったモノと会場でのちょっとした出会いをメモしておきます。
■ プラチナ万年筆のブルゴーニュ・ライオンとシャルトルブルー・芭蕉
人気の#3776のスペシャルエディションでそれぞれライオンと芭蕉のプリントがされています。すでに両方ともオリジナルを持っていたので、それほど興味はなかったのですが、気になったのはシャルトルブルーのほうです。
こちらはペン先はシルバー。金属リングがなくなっており、オリジナルよりシンプルです。
オリジナルのゴールドは少し派手かな、と思っていたのでいいなぁ、と思いました。
■ セーラー万年筆の限定品
セーラーは販売店のイベントなどで積極的にカタログに出ていない限定品を出すので面白いのです。
今回はグリーンのスケルトンの万年筆を見つけました。
プロフィットベースだと思うのですがなかなかきれいです。
■ ペリカンのコーナー
ペリカンのコーナーではスーベレーンの1000から400までのすべてのモデルを試し書きさせてもらえました。
ボクが気に入ったのは1000の細(F)でした。Fといっても日本の万年筆のMくらいの感じでした。
さてこの1000なのですが、800との違いはペン軸の大きさだけと思ったのですが、違うのですね。
1000の方がペン先が柔らかくしなり自分好みでした。
そしてあれっと思ったのは、キャップをつけたときの書き味の変化です。1000の場合はボクにはペンのお尻が重く感じられ今ひとつな印象でした。その点800のほうがキャップをつけたときのバランスはいいと思いました。
まぁ、書くときはキャップをつけなければいいだけですから、お金がたまったら1000いってしまおうと思いました(笑)。
いつになるかわかりませんが。
■ 大橋堂での出会い
今をさかのぼること30年以上前、高校時代の国語の先生だった人を見てしまったのでした。
といっても実際に本人と出会えたわけではないのです。
大橋堂のガラスケースの上に2003年4月号のラピタという雑誌がのかっていました。
この雑誌に大橋堂が紹介されていたので、誰かがそこにおいたのでしょう。
ボクは前述のとおりクリニックの待ち時間でヒマだったものですから、その雑誌をパラパラめくっていました。
モンブランの作家シリーズを紹介するページでそれを集めている愛好家のインタビュー記事が出ていました。
何気なく顔写真を見るとどこかで見たことのある顔....
高校時代のK先生なのでした。
この先生、かなり個性的な先生でして、まず通勤は運転手つきのベンツ。
信じられます? ごく普通の都立高校の先生ですよ!
それにキチンとしたダブルのスーツにシルクハットにステッキ...
定期試験で試験官として教室に入ってきたとき、ポケットから懐中時計を取り出したのはびっくりしました。
華族の末裔という噂でした。
ものすごくゴージャスなわけですが成り金的なインチキくささはまるっきり感じず、田舎の都立高生だったボクにも只者でない感は伝わってきたのでした。
記事によるとプレミアムな万年筆を100本以上所有する愛好家として紹介されています。
やっぱり本当の金持ちだったんだ...
さらに年齢60歳とありました。とすると出版されて12年たっているから、お元気ならば現在72歳...
先生の貴重なコレクションのため、ワタクシメは一朝事あらば万難を排してはせ参じる覚悟でございます。
ひいてはより安全を期すため、100本をワタクシメに管理させていただけませんでしょうか。
と言ったらステッキで殴られるでしょうか(笑)
いずれにしても次の高校同窓会が楽しみになりました(笑)
PS. それと本文とは全然関係ないのですが、今日は北陸新幹線と上野東京ラインの開通日ですね。
東京駅の改札に新しい行き先掲示板ができていました♪