帰国便は夕方だったので午前中は無料バスによるホクレアツアーというのに参加しました。
これは3時間くらいかけてワイキキから反時計回りにオアフ島東部の名所を回るというツアーなのですが、無料ということもあり、あんまり期待していませんでした。
ところがハワイにわたって30年になるというバス運転手Kさんの話があまりにも面白いので、非常に実りのあるツアーでした。
ツアーでまわりながらハワイの文化、産業、日系人の歴史とKさんの話は幅広く、中でもオアフ島の気候の話はとても興味深いものでした。
Kさんはさまざまな名所をまわりながら”空気の違い”を感じてくださいと言います。
ワイキキは南国にもかかわらず気候はさっぱりしていてとても過ごしやすいのです。
なぜ、そうなのかを説明してくださるのでした。
↓ まずはワイキキの東にある、サンゴ礁のシュノーケリングで有名なハナウマ湾。美しいですね。
このあたりの空気はワイキキに似ていて空気はさっぱり乾燥しています。
次にさらに東に進むと、ハロナ潮吹き岩があります。
↓ 写真ではほんのちょびっとしか吹いてません(笑)。
タイミングがよいと数十メートルの潮吹きが見れます。
ここらあたりから空気は湿り気を帯びてくるのが感じられます。
ハロナを過ぎて島の北岸にあたるカイルアに入ると、気候は東京の梅雨そっくり。
むしあつーい!
そして、同じ島なのにどうしてこうも気候が違い、ワイキキはさっぱりと過ごしやすいのか?という謎を解く鍵に到達します。
バスは海沿いの街から上り路を上がって山頂にある展望台に到着します。
↓ ヌアヌパリ展望台。オアフ島中部山岳地帯にある展望台です。半そでだとちょっと寒い。
ここは始終、冷たい強風がワイキキに向けて吹き降ろします。
Kさんの話によると、帽子が飛ばされる人がいるのはもちろんのこと、つけまつげやカツラを飛ばされる人もいるので注意が必要だそうです(笑)。
島の北の海からやってくる湿った空気は山岳地帯にぶつかり急上昇します。
上昇しながら雨を降らせ、急激に温度が下がります。この冷気がワイキキに吹き降ろすため、ワイキキに年間を通じてさっぱりとした過ごしやすい気候を提供するのです。
いわば、この山は「天然のクーラー」なのです。
↓ 展望台に住んでいる野生化したニワトリ...
バスはヌアヌパリからワイキキへ向けて下っていきます。
ここで面白い風景を目にします。道の両脇の家に暖炉の煙突があるのが見えるのです。
南の島なのに♪
「天然のクーラー」の威力のすごさがわかりますね。
↓ 最後に寄ったのはモアナルアガーデンです。
そうそう、CMで有名な「きになるき」の公園です。
地元では日本人しか来ない公園として有名だそうです。
このツアーを最後にお土産を買って羽田行きの飛行機に乗り込んだのでした。
何年後になるかわかりませんけど、また行きたいな♪
あろはー!