2002年4月13日(土)読了
岩井志麻子のプチ・ホラー短編集。まずオビに
「もう、岡山には入国できんかもしれん。」
とあったのに大爆笑。「魔羅節」 で僕が感じたことを作者がちゃんと認識しているのがおもしろい。
岩井志麻子の作家としての多忙な生活の中で出会う人々、つまりファンだったり、編集者だったり、行きつけの美容院の女の子から聞いた話をホラー風に書いている。
”プチ”と表現したのは「岡山女」や「ぼっけえ、きょうてえ」と比べるとぜんぜん怖くないからだ。硬い本ではなくエッセイの中に恐怖話を織り込んでいる感じで気を楽にして読める。
しかし、根暗な坂東真砂子と、ネアカな岩井志麻子。同じ若手女流ホラー作家なのに、性格はぜんぜん違うのね。