この小説は竹下景子のTVドラマや有馬稲子の映画の原作になったものらしい。
が、他の清張の小説と比べるとつまらなかった。
なんでか、というと登場人物に”追い詰められ感”がないのだ。
将来の約束された青年検事と政治ブローカーの妻の不倫、それに横恋慕する高級官僚の娘が物語の軸になるのだが、不倫がばれたからどうなるものでもないし、みんな若いんだからそんぐらいの失敗、いくらでもやり直しがきくでしょ、と言いたくなります。
それと”ドロドロ感”もないなぁ。青年と人妻の不倫の描写があまりにも清純すぎてついていけましぇーん。上巻は「たるぅーい」恋愛小説かと思いました。
やっぱり清張の小説は書き出しに、死体が発見されないとしまりません。