2001年10月22(月)読了
初版は1985年という結構古い著作。ゲイル・リバースなる元特殊部隊員の冒険談。
著者は英国空軍特殊部隊を除隊後、ビジネスで成功したが、裏稼業として各国情報部・警察からテロリスト、反体制活動家の暗殺を請け負っていた。米国同時テロ事件でテロリストとの戦いが注目されたため、再版されたのだろう。店頭山積み状態であった。
アイルランドでのIRA根絶作戦、バスク地方でのETA幹部暗殺作戦、イラク・イラン戦争中の港湾封鎖作戦etc... など著者が工作した様々な作戦を紹介。実話と銘打っているだけあって、息もつかせぬストーリー展開である。
しかし、面白すぎるのと、「落合信彦」が訳者であるということで、この「実話」というのは眉唾ものである。もし、本当に実話ならゲイル・リバースはもう生きていないだろう。ほとんどすべての作戦で間一髪で生き延びているのだ。そんな強運がいつまでも続くとは思えない。