写真友達のYさん、Kさんと六本木ヒルズ40Fで開催されている東京フォトへ行きました。
ボクは予習を怠ったので、東京フォトがナニモノかも知らず、とりあえず行ってみるという
スタンスでした。
会期は明日までですが、もし行かれるのでしたら、ヒルズ手前の青山ブックセンターで
前売りが1200円で売ってます。300円お得です。
また、1時頃に入場したのですが、ガラガラだったものの2時を過ぎたあたりから急に
混んできました。早めの入場を心がけたほうがよいでしょう。
さて、ナニモノか?なのですが、入場前ボクはでっかい写真展というイメージでしたが、少し
違いました。
出展元は写真家でなく、世界中のフォトギャラリーで、ギャラリーがイチオシの
写真家、作品を販売するというものです。
写真展の主役は写真家とそれを見る人ですが、東京フォトの主役はギャラリーと写真を買う人です。
なので、有名な写真家の作品も商品として扱われ、品揃えの一つという位置づけです。
著名な写真家の作品と新進作家の作品が並べて販売されているのに少し面喰いましたが、
それはそれで面白いものです。
会場はヒルズ40Fのほとんどを占有しているのでめちゃめちゃ広く、一通り回ると
かなり疲れます^^;
国際色豊かで、作品を前に英語や中国語が頻繁に聞こえました。ある中国人写真家の作品は
ほとんどが”完売”マークが貼られ、チャイナパワーの迫力を感じました。
個人的に面白いと思ったのは、山手線、マンハッタン島を写真でコラージュした作品を作った
日本人作家(名前は忘れました)の作品。
大きいのは100万円以上の価格がついていましたが、小さいのは10万円くらい。
お金を持ってくればよかった^^;
Demonstrationのエリアでは60年安保、新宿騒乱事件の写真が貼られていました。森山大道の
有名な夜の催涙弾の写真の他に、東松照明の写真がありました。
ヒロシマとか沖縄の写真を撮っている人だと思っていたのですが、東京の写真も撮っていたのです。
知りませんでした。
機動隊員と投石の写真が凄かった。機動隊員たちのヘルメットに反射する光が
写っているモノクロなのですが、その不気味な光が不気味さをとおり越えて美しかった。
そして最後に印象に残ったのは志鎌猛の古典技法によるプラチナプリント作品で、
日本の森を撮影したものでした。
水気というか湿気というか森が含む水分が画面に封じ込められているようで面白かった。
全体的な感想なのですが、このイベントは見せるためのものでなく、売るためのものなので、
見るというスタンスより、買うというスタンスのほうがより楽しめるだろうと思いました。
来年来る時はたとえ10万円でもいいから持っていこうと思いました。
とゆーわけで来年の東京フォトにむけての500円玉貯金をオススメします(笑)
[追記 9月20日]
そーだ、そーだ。書き忘れていたのですが、当日サンディエゴ美術館のキュレーターの
パネルディスカッションがあり、キュレーターの人が、サンディエゴ美術館のテーマは
啓蒙とテクノロジーにあると語っていたのが印象的。
”テクノロジー = デジタル”ってことでサンディエゴは1年以内に所蔵作品すべてをデジタル化
およびWeb公開展示する計画とのことでした。
コマーシャルフォトでは完全にデジタルになったけど、アートの世界でもメインストリームは
デジタルなんだな、と思いました。
「銀塩の味わいが...とか雰囲気が...」なんて言っているのは日本だけかもしれません。
まぁ、何を言われようとデジタル/フィルムの両刀使いでいきますけどね。ボクは。
それにしてもX100はかっこいい。あっ、また話がズレた(笑)
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