PX-5600で大判プリント(A4~A3ノビ)をはじめています。
そこでわかったことをメモっておきます。
それはプリンタの自動補正も悪くない、ということです。
デジカメデータが印刷されるまでのフローは
1. レタッチソフトで手動修正
2. プリンタソフトで自動補正
3. プリンタドライバで自動補正
4. プリンター本体
となりますが、ものの本には、データ補正は1.で完全におこない、2,3の自動補正機能は
OFFにしてしまうのがベストと書かれています。理由は補正に補正を重ねるとデータが
おかしくなってしまうためです。
もちろん、1.をせずに、2,3は自動におまかせしてしまうというのもありです。
ボクは自分で現像・レタッチをおこなっていたことと、自動補正より自分の手で修正した方が
いいに決まっているというささやかなプライドで、前者の手法を採用しました。
すなわち、プリンタ側の補正機能はOffにするというやりかたです。
しばらく
快調にプリント作業
をしていたのですが、一枚だけおかしな写真ができあがりました。
それはオレンジ色の魚が氷の上に乗っている写真なのですが、氷にオレンジ色がかぶってしまっています。
事前にカブリを取り、色温度も変更してきたはずなのに、おかしい、何かの補正がかかっている...
プリンタソフトのメニュー画面の奥の奥をチェックしたところ、いました犯人が。
Auto Photo Fine! FXという自動補正ロジックにチェックが入っていました。
? 待てよ!
オレンジ色の魚の写真は別として、さっきまで他の写真を
快調にプリントしていたではないか?
自動補正より自分のウデで補正した方がいいに決まっているというささやかな
プライドが崩れた瞬間でした(笑)。
そこで、手動補正、自動補正その他もろもろのパターンをL版にプリントして他の人に見てもらうことにしました。
いきつけのハモニカ横丁「はんなり」の女将さん、ハツモトちゃん、隣にすわった画家の3名に見てもらい、
好ましいと感じる写真を直観的に判断してもらいました。
勝率は5分5分で、半分は自動補正によるもの、半分は手動補正(ボクのウデ?)によるものでした。
結論としては自動補正も捨てたものではなく、よりよいプリントをつくるためには積極的に採用した
ほうがいいということでした。
ただ外すことも多いのでテストプリントも重要ですね。
↓ テストプリントがまた増えそう(涙)
PS. Epsonの自動補正ロジック Auto Photo Fine! Ex について
基本動作はトーンカーブの右端をあげ、左端をさげ、
中間調をもちあげるという手法でメリハリをつける動きをするようです。
ただ、一律そういう動作をするわけではなく、画像を読み取って判断するみたいです。
たとえば夜闇にうかぶ彫像のような写真は、上記の補正をおこなうと彫像部分が白ツブレするのが普通です。
ですが、Auto Photo Fine! Exはそうはならず、むしろ彫像部分の露出を抑えて色にコクをだします。
おおむね、多くの人が好ましいと判断できる水準まで自動補正してくれますが、逆光や記事中にある
色がかぶりやすい写真については手動で補正した方がよさそうです。