まずまずってとこですね。
本屋さんに平積みになってたり、映画が公開されたりで人気がある小説だというのは知っていたのですが、いま一つ購買意欲がわきませんでした。
理由は、表紙の挿絵とやけにひらがなの多い文章が大人の読み物に見えなかったからです。
たまたまブックオフで1,2巻を見つけたので読んでみました。
この小説にいい意味で裏切られるのは、青少年モノにありがちな、ハッピーエンドで物語をおわらせようとしないことです。
2巻までで、天才野球少年「巧」君が中学入学前の春休みから、中学野球部入部直後に起きた事件までが描かれています。
巧は天才野球少年で、自分の投げる球だけを絶対的に信じている独善的な少年です。
巧と、彼の才能を信じる友人たち、翻弄される教師や親たちをめぐる青春小説です。
巧の“鋭さ”は読んでいるボクがうらやましくなるほどです(笑)。
自分のウデをあれほど信用できるほど才能があればなぁ、と(笑)。
今後、3巻、4巻...と、この小説を読み続けるかというと、難しいです。
中学生のたわいのない会話が延々と続くことが多く、青春の瑞々しさを失ってしまった
中年オヤジにはその冗長さがシンドイのです ^_^;
映画の方を見ようかな、と思ってます。