いい本なのでとってもオススメです♪
写真関係の本、雑誌はめっきり買わなくなってしまいました。
買うのは教わっている先生や写真友達が掲載されている時くらいです。
理由のひとつとして、写真は、カメラを選ぶ・買う、撮る、仕上げる、見せるといった一連のプロセスがあってそれがつながると大きな楽しみになると思うのですが、ほとんどの雑誌記事は”カメラを選ぶ・買う”に偏っていて、後半がなく参考になる記事が少ないためです。それでもPHat Photoとか女子カメラ系はいい線いっていると思いますが...
今回はこの本を買ったのは、立ち読みでパラパラめくったときに「上手い写真 .イコール. いい写真ではない」という主旨の節があり、おおいに納得したからなのです。
というのも、写真をやり始めたばかりの時、同じような体験をしたからです。
横須賀・猿島での撮影会がありました。
みんなで撮影をして、最後にお気に入りをギャラリーに展示し見てもらうというワークショップです。
割とキャリアを積んだ人が多くクオリティは高いのですが、ボクが最も印象に残ったのは、女子大生の一枚でした。
島の自然、要塞、海、空などの写真の中に、なぜか、島に渡るフェリーの船底のボルトを撮った一枚が飾られていたのです。剥げたブルーのペンキに塗られた船底にポコっと盛り上がる一本のボルトの頭は色彩的にもそれなりに面白いのですが、ボクの頭は、なぜに海に行ってボルトを撮るんだろう、という疑問でいっぱいでした。
その理由は結局わからずでしたが、見る者を捕えて離さない力が”いい写真”にはあるんだと思いました。
このボクの体験と作者の意図とはズレているかもしれませんが、ボク的には波長が合うと感じたのが購入した理由になります。
他にも72節にわかれて作者の心得が記載されているのがこの本です。
写真に疲れた時(ボクは経験ないですが...)、何度も読み返すことができる本だと思います。