夕食まで時間があるので、みんなで散歩することになりました。
通り道にお墓があったのでカメラを向けると、財務大臣が「よしなさいっ!」...
お墓にカメラを向けるのは誉められたことではないのかもしれませんが、不思議な感覚を
覚えたので撮りたくなったのです。
すべてのお墓に新しい花が飾ってあり、提灯を持った子供たち、年寄りが次々と墓地に
入っていきました。
家からテクテク歩いて通える範囲に墓地があるので、手入れもしやすいのだろうなと
思いました。
都会では”死”をイメージさせる墓地は生活から隔離されているのですが、ここでは
”死”が生活に密着しているように感じました。
ボクは生者が次々に死者を訪れる墓地に、”にぎわい”、”はなやかさ”すら感じました。
帰りの電車の中で「バカの壁」の養老猛先生の著作の一節を思い出しました。
都市は自然を嫌う。特に子供と死を嫌う。
なぜなら、都市設計者にとって子供の行動・活動は予測不能であり、
死は生き物にとって最も"自然”であるからだ。